Rasberry Piで稼働するOSとして代表的なものは、「rasbian」と言う「Debian」ベースのLinux OSです。
この他、Windows10 IoT CoreやCentOSなどもあります。
rasbianとWindows10 IoT Coreは、Rasberry Piの<a href="http://www.raspberrypi.org/" target="_blank">本家</a>からダウンロード可能です。
ダウンロードするファイルは、NOOBSと言う圧縮ファイルで、zip形式で公開されています。
(注:Rasberry PiでCentOS7を稼働する方法、設定については後日記載します)
準備するプログラムは、上記の本家よりダウンロードしたNOOBS(出来ればOffline版)と
SDFormatter
が、必要になります。
SDFormatterは、MicroSDカードに rasbian等のLinuxをインストールするとパーティションが変更され、通常のWindowsフォーマットでは全領域を解放&フォーマットできなくなるので、このソフトを使い、パーティションの解放とフォーマットを行います。
インストール準備
インストールに使用するMicroSDカードをWindowsPCに刺し、SDFormatterを使い、オプション設定から論理サイズ調整をONに変更し、フォーマットを実行します。
瞬時にフォーマットが終了します。
フォーマットが終了したら、本家よりダウンロードした NOOBSのzipファイルを解凍し、解凍されたファイルを全てフォーマットしたMicroSDカードにコピーして下さい。
ここでWindowsでフォーマットされたMicroSDに、Linuxをインストールしたら・・・と思う方もいるかもしれませんが、NOOBSでインストール作業を行うと(/)ルートは自動でext4の領域が割り振られます。
このあたりは心配しないでも良いのですが、このインストールで使用したMicroSDカードが rasbianの起動ディスクになるので使い古しのMicroSDカードでは早期に寿命が来る可能性があります。なるべく新品のMicroSDカードを使用して下さい。
展開したzipファイル内のコピーが終了したら、MicroSDカードを抜いて Rasberry Piに装着して下さい。
装着する際には、裏表を間違えないようにして下さい。(基板側に読み取りがあります)
その後、ディスプレイ(HDMI)、ネットワークケーブル、マウス、キーボード(無くてもOKです)を刺し、最後に電源を刺して下さい。
最初に色彩チェック画面が表示され、ベリーが4つ表示されればOKです。
暫くするとインストールメニューが表示され、画面最下段にキーボード調整が表示されます。
キーボード調整は、日本語を選んでおくと後々、便利かもしれません。
最初にインストールするOSは必ず rasbian をインストールしてください。
理由は、購入当初の Rasberry Pi は、ファームウェアが古い可能性があります。
ファームウェアのアップデートを行うには、私が知るところ rasbian でしか行えないからです。
rasbian にチェックを入れ、インストール開始。
これで rasbian のインストールは終了です。約30分以内で終了すると思います。
Windows10 IoT Coreなどは、ネットワークよりダウンロードしながらインストールを行う為、ネットワーク環境次第では、かなりの時間を要する場合があります。
インストールが終わると、自動で再起動し rasbian が起動します。
ここまでで rasbian のGUI画面が表示されますが、ネットワーク接続さえしていれば、以降の作業は、WindowsPCから行えます。
一旦、rasbianをシャットダウンし電源を抜いたあと、必要最小限のネットワークケーブルと電源だけ刺せば、Poderosaなどのソフトで設定作業が可能になります。
また、設定作業の途中で「xrdp」をインストールすれば、Windows標準のリモートディスクトップクライアントから、rasbian GUIで作業する事も可能です。
さて、一等最初に行いたい事は、「<font color="#FF0000">ファームウェアのアップデート</font>」です!!
コマンドは
sudo rpi-update
になります。
これを実行するとネット上の最新ファームウェアを検索し、現在のファームウェアと比較後、差異があれば自動でアップデートしてくれます。
アップデート終了後は
sudo shutdown now
で必ず、シャットダウンして電源を抜き差しで再起動を行って下さい。
これで最低限のインストール作業は終了です。
次は、初期設定です。