トニーさんの備忘録

アメバより引越しの為、古い記事も再掲載しています

エアブラシでファレホ(出費、匂い最小限)

エアブラシでファレホ(出費、匂い最小限)

 

10年ぶりに模型作りに復活。

記載事項は、素人の独自塗装なので正解なのか不明です。

下記方法で塗装をしても、筆者は責任を持てませんので、自己責任でお願いします。

 

まず、できるだけ安価にエアブラシの塗装環境を揃えてみました。

 

コンプレッサー

以前はタミヤの「SPRAY-WORK HG REVO」を使っていました。

今回の復活にあたり Raywood 様の

「PROFIX NITRO-COMP ニトロコンプ V1」を購入。

 

1万円台で空気圧の幅も広く、付属品も充実しておりレギュレータも付いています。

他社でも同様の機種を発売していますが、流石に1万円台では購入できないので多少の経験がある方が復帰等に使うにはもってこいだと思います。

 

エアブラシ

これもRaywood 様のTH-A01の0.3mmを購入しました。最近は、3千円台でエアブラシが購入できる時代になったようで、昔に比べると天国状態です。

ただ、1点気になったのが、以前はクレオス様のエアブラシを使用していたのですが、比べるとパッキンが多くの接合部分に使用してある事です。1万円台のエアブラシに比べ、ネジ山などの加工時に精密さが考慮されていないため、パッキンでエア漏れを防止していると思われます。但し、だからと言ってエア漏れが起きるわけではなく通常使用では驚くほど綺麗に吹けます。

このパッキンは、フルメンテナンスのような洗浄を行う時にネックになります。

クレオス様のエアブラシでは必要最小限のパッキンで、クリナー(洗浄液)のドボンで多少の時間をおいても、パッキンが無い部品が多いので問題ありません。

TH-A01の場合、様々な部分にパッキンがあるので、それを全部外す必要があります。

この差を大きく見るかは、使用者の几帳面な部分次第です。初心者で安価に始めたいような方には向いていると思います。長年使うには、交換用のパッキンなど購入する必要があると思います。

 

フィルター

最近では、エアブラシ本体直下にフィルターが装着できるようで、上記コンプレッサーにも水のフィルターが付いていますが、この他にもあったら良いとのことで、タミヤエアーブラシ用フィルターを購入。安価ですが、内部の掃除等が出来ないので埃などは取れないかもしれません。どちらかというと水分用なのでしょう。

 

エアブラシ交換ジョイント

これは、あっても無くても良いと思いますが、エアブラシを洗浄する際や口径の違うエアブラシに交換する際には便利です。購入したのは、ウェーブ 様のHG クイックチェンジ ジョイントセットです。アマゾン等には、中国製のものが多く安価で手に入りますが、エア漏れが起きてほしくないので、信頼できるメーカーをチョイスしました。

 

その他

洗浄用の筆として100均の筆セット。

100均の化粧品売り場にあるぼかし筆(ウェザリングで使用可能)

100均の園芸品売り場や調理用品売り場にある先が尖った調味料入れ(水や溶剤を入れるのに便利)

100均の小さいジョウゴ

100均タオル(雑巾として使用)あると家族に怒られません!

筆洗浄用のビン(ピクルスの空ビンを使っています)

ファレホの場合、攪拌ボールを購入した方が良いです。(モデルカラーの場合、6mm)

 

筆塗もしたい場合

キッチンタオル、キッチンシート、お惣菜のトレイ(焼き魚のトレイは匂いが取れないので不可)

筆(これは良い物を選んだ方が良いです。安いものは直ぐに捨てるようになります)

私が使っているものは、面相筆極細 神筆1000円オーバー、3mm幅の平筆(ホームセンター)500円前後、丸筆2号(画材屋)1000円前後

この他、タミヤの安い筆を使ってみましたが、HG系以外は納得いくものではありませんでした。

 

あると良いもの

100均系:プラスチック粘土、UVレジン液、硬化用LED(300円程度)、プラスチック粘土用の鍋

(これは破損した部品の再生や単純部品の再生に使用しています)

100均の作業カッティングマット

 

できるだけ安くするため、出来るだけ100均で揃えます。

 

塗料

ファレホ モデルカラー(vallejo MODEL COLOR)

ファレホ エアブラシ用シンナー 71161(vallejo AIRBRUSH THINNER)

ファレホフローインプルーバー 71562(vallejo AIRBRUSH FLOW IMPROVER)

ファレホエアブラシクリーナ 71199(vallejo AIRBRUSH CLEANER)

薬局などで入手可能な精製水(高くても200円しないと思います)

 

ファレホのメリット

・1番は塗料の種類が豊富

 (微妙な違いの色がある)

・プライマサーフェイサの使用感が良い

・匂いが少ない

 (無臭ではありませんがラッカー系より全然良いです)

・水での希釈や洗浄が可能

 (性能的には落ちます)

 

ファレホのデメリット

・入手方法が限られる

 (ボークス様店舗又は通販になりますが、色を確かめながら選択するには店舗に行く必要があり、近隣に店舗がない場合は諦めた方が良いと思います)

・ペイントリムーバでリセットする場合溶けずに剥がれるイメージになる

 (歯ブラシ等で擦る必要がある)

・特にモデルカラーですが、塗料が硬いので6mmの攪拌ボールでも攪拌困難

 

タミヤアクリルの場合、塗料の豊富さは欠ける事とプライマサーフェイサが市場に少ない事を除けば、ファレホのメリットと同様です。ファレホのデメリットで塗った塗装のリセットをする場合では、タミヤアクリルの方が断然有利になり逆にメリットに入ると思います。タミヤアクリルの場合、トップコートをしていなければ、数年経ってもリセット可能で、リセットにはペイントリムーバのような特殊溶剤は必要とせず、緑の液体のマジックリンに漬けておけば溶けます!また、マジックリンなので地を荒らす事もありませんので、エアブラシでも筆塗でも練習用に使用するには最適です。

 

入手方法に関しても、ラッカー系ほどではありませんが、安価で入手できる店舗も多く存在しています。タミヤアクリルのデメリットは、色種類の数と独特な薬品のような匂いでしょうか。これはメリットになりますが、塗料のビンはフィギュアを塗装を行う際の台座になり、両面テープとビンで快適に塗装できます。

 

シタデルも試しに購入してみましたが、隠蔽力などは申し分ないし、特殊効果を付けやすいと感じました。但し、値段が高い!これに限ります。

入手性は、タミヤアクリルとファレホの中間に位置します。使い勝手と乾燥速度、隠蔽力、無臭性は良いと思いますが、入手性が悪ければ使う意味が薄れます。前記よりシタデルは特殊効果に必要な個所だけ使う方が無難だと思います。

シタデルでお気に入りは、「SHADE」です。筆塗になりますが、エナメルの墨入れにはない表現が可能です。

 

また、この他の塗料としてクレオスの水性やアクリジョン、MISSION MODELS PAINT、GreenStaffなどの無臭塗料がありますが、色の種類数、入手性の悪さが目立ちます。

 

簡単に使用感だけ説明します

 

クレオス(水性系)

特にアクリジョンのベースカラーが使いやすく隠蔽力が高いと思います。但し、種類が少ないのと最近では置いている店舗が激減しています。恐らく、ラッカー系を押しているので水性系は力を入れていないように思えます。(感想なので実際はわかりません)

ミリタリー系には向いていないように思えます。なので、ガンプラ等でもリアリティな表現をするには、物足りなさを感じました。

 

MISSION MODELS PAINT

正直なところ、ここに加えてよいのか悩みます。と言うのも2023年現在では入手が激難です。また、海外塗料なので価格もそれなりに高い事から色の種類はあるものの苦労して使うまでには行かないと思います。但し、ゴールドやシルバーの発色の良さは高いレベルにあると思います。

 

Green Stuff World

これも上記と同様で、入手困難です。因みに海外からの取寄せで発注から入手まで1カ月ほどかかります。但し!無臭のクローム系やゴールドでは群を抜いています。発色、鏡面は試す価値があると思います。ラッカー系では鏡面系の塗料は多数ありますが、ガンダムマーカーと同じ性能のクロームがあり、更にゴールドもかなり良い感じになると思います。

 

以上は、私的感想なので、実際とは異なる事があります。参考までに捉えて頂ければと思います。

因みに、ラッカー系は匂い問題で全て排除しています。

 

 

希釈について

モデルカラーを使う場合、エアブラシ用のシンナーを配合します。

フローインプルバー2:シンナー3 でエアブラシ用のシンナーを作ります。

計量には、100均の調理用具売り場に計量カップがあるので、それを使用すると良いと思います。また、配合したシンナーを保存しておくためのワンプッシュソース入れも同時に購入しておくと良いと思います。

(ワンプッシュスプレータイプだと飛び散るので、不向きです)

 

上記の配合済シンナーとモデルカラーを1:1で使用します。

(湿度、室内温度などの環境により多少増減します)

 

ファレホのカタログベースでは下記のようになっているようです。

 

モデルカラー、ゲームカラー、パンツァーカラー

希釈→6:4(塗料:溶剤)

エア圧→0.15MPa(詰まる場合は0.17~0.22)

 

モデルエアー、ゲームエアー

希釈→なし(原液のまま)

エア圧→0.1MPa

 

メカカラー

希釈→なし又は9:1

エア圧→0.15MPa(詰まる場合は0.17~0.22)

 

 

塗装実施(モデルカラーの場合)

  1. エア圧は、上記コンプレッサの場合、黒の目盛りで1.5に調整
  2. フローインプルバーを3滴程カップに入れエアブラシ内に馴染ませる
  3. 上記で完全に吹かず少量を残す(吹いてしまった場合、1,2滴追加)
  4. カラーと溶剤を5:5で希釈した塗料を入れる
  5. 吹き具合を見て調整
  6. 砂吹き→本吹きを繰り返す(ダブルアクションのボタンで調整)
  7. ノズル先端が固まりやすいので、頻繁に溶剤又は水で筆洗浄をする
  8. 湿度により変化しますが、水抜きボタンで水を抜く事を忘れずに。

タミヤアクリルの場合は、2でペイントリターダを使用。

また、タミヤアクリルの場合は、希釈率が変わります。カラーにより粘度が違うので個別に調整が必要。

砂吹き、本吹き、線吹きはエアブラシと塗料面の距離で調整。

(筆者の独自方法なので、正式な塗装方法はプロの方の方法を参照してください)

 

 

洗浄について

  1. 残った塗料をキムワイプ又はテッシュで取り除く(テッシュの場合、屑が残ります)
  2. 精製水又は、水でうがいと筆での掃除、吹き切りを繰り返す
  3. カップ内の固まった塗料とノズル先端ををシンナーと筆で溶かし吹かずに捨てる
  4. シンナーを数滴、カップ内に入れ吹き切る(テッシュなどに吹き色が出なければOK)
  5. エアブラシクリーナを数滴、カップに入れて最終洗浄
  6. コンプレッサーを切る時に残エアを水滴除去のボタンで抜く

 

3で捨てるのは、固まった塗料が剥げる時があり、固まりがエアブラシに入る場合があるので、それを内部に入れないようにするため、捨てます。また、シンナーで取れない場合は、エアブラシクリーナを使い落とします。

タミヤアクリルカラーも、ほぼ同等の作業です。