トニーさんの備忘録

アメバより引越しの為、古い記事も再掲載しています

Grove - Raspberry Pi 4用スマート農業キット を入手した

最近、Grove系を扱う店舗で入荷すると、直ぐに売り切れてしまう

「Grove - Raspberry Pi 4用スマート農業キット」

を入手しました。

 

 

内容は、各店で説明されているので書く必要はないのですが

念のため、以下のとおりです。

 

Grove Base Hat 

以前から発売されているrasberry pi4用Hatとは違いコネクタ部分は必要最小限で

中央にCPU FANが接続されています。FAN部分はHat基盤に穴が開いており

rasberry pi4 本体のCPUを冷却する仕組みになっています。

また、電源はHatから直接供給されるのでノーマル時のように40PinのGPIOを

使用しません。

 

センサー

温度センサー、土壌水分量センサー、太陽光センサー

温度・湿度センサー、リレー(5V変換可能)

 

その他

ボタンスイッチ、32G USBメモリ、USB TTLシリアル変換

 

説明書等は付属しておらず、基本的には下記のURLからドキュメントを参照し

「MicrosoftFarmBeats」から学んでいくような形になります。

(英語ページになるので、日本語表記が変ですがChrome拡張機能翻訳を)

 

www.seeedstudio.com

 

また、このキットには、Rasberry pi4本体は付属していませんので、別途購入する

必要があります。

(キットにはRasberry pi 4用と記載があるので4を購入したほうが良いでしょう)

 

付属のUSBメモリには、直ぐに稼働できるようにOS及び、キットで使用する各センサー

のドライバ、設定が済んでいます。

 

また、キットには、USB TTLシリアル変換(CH340)が付属してます。

 

そもそも、RaspiにLANやWifiがあるのに、なぜシリアルが必要か開封時点では

不明でしたが、実は、このシリアルでセンサーから得たデータをExcelに展開する

仕組みを実現します。

 

動作の仕組みとしては、今回のキットで取得したセンサーデータをRasberry PIで

データ化し、シリアルのUSB経由でWindows内のExcelへ直接データ転送します。

Excelでは、刻々と取得したデータを表示し直近の値をある行に表示するような

イメージとなります。

 

この取得したExcel内のデータを煮るなり焼くなりするのはユーザー次第と言った

ところでしょう。

 

注意点としては、シリアルから直接データを取得するには、現状ではMicrosoft365を

契約する必要がある?ようです。

ライセンス購入のExcelでも可能かは不明です。

 

メリット

Rasberry PI初心者でも接続が正確に実施できれば、Excel内で環境データを蓄積、解析

する事ができることです。

 

デメリット

デメリットと言うか、問題点になりますが、大きなところで

 

1.ファンの動作音が超煩い。

 動いているRasberryPIが4なので冷却必須になることから我慢するしかないかもしれませんが、ひどい・・・

 

2.RasberryPIと拡張ボードの間には支えるためのステーがあるのですが、本体と床ないし、ボックスまでのステーが無いので別途入手する必要があります。

1でも記載していますが、RasberryPI4の発熱量は前バージョンより高いので、空間が必要です。流石にボード基盤直付けは避けたいところです。

 

3.各種センサーを固定するネジやステーがありません。これも各センサーにあったネジを探す必要があります。一応、Groveからはセンサーステーが別途販売されているので、これを購入すれば問題は解決されます。

 

4.メリットでも記載しましたが、Excelに直接データを反映させる事がキットの目的になります。現状ではMicrosoft365を契約し月額又は年額で継続的に経費が発生します。

 

私は、クラウド等の企業に委託するサービスには否定的です。一度、クラウドサービスを使用し何等かのシステムを構築してしまうと完全固定経費になり、経費削減が不可能になる上に、解約と同時に使用しているクラウドがコアな部分で使用している場合、当然ながらメインシステムも停止してしまい最後の最後までクラウドをやめられない点で、まるで違法薬物のように見えて・・・

ただ、災害等に強い・・・と言いたいところですが、地震等で止まったクラウドもあることからクラウドor内部、どちらが良いのか使う用途によるのでしょうね。

 

話しがそれてしまいましたが、今回使ってみた感想は、穴あけ、ネジサイズを自分で調べられない方、工作が苦手な方にはお勧めしません。

また、数千円ですが月額経費が苦しい方にもお勧めしません。

 

最後に、これだけ大きなファン音が発生する環境で、植物のストレスにならないのでしょうか。。。

ただ、キットで付属するセンサーは、個別でPythonなどでプログラミング可能なので

RasberryPIで開発意欲のある方や経験がある方には、面白いキットだと思います。